登録無料
ログイン
ご登録済みの方はこちらから
ログインしたままにする
パスワードを忘れた方はこちら

就活がストレスにならない人は何をしているのか

2015年05月25日
タイトルライン
2015年5月20日 DIAMOND onlineより抜粋

突然ですが、広辞苑で「ストレス」の意味を調べてみました。すると、

「種々の外部刺激が負担として働くとき、心身に生ずる機能変化。ストレスの原因となる要素(ストレッサー)は寒暑・騒音・化学物質など物理化学的なもの、飢餓・感染・過労・睡眠不足など生物学的なもの、精神緊張・不安・恐怖・興奮など社会的なものなど多様である」

 という説明がされています。

 就職活動・転職活動は、非常にストレスがたまりやすいものです。新卒であれば社会人になることへの不安はもちろん、そもそもの選考に対する恐怖もあります。内定を取れた方であれば、その会社に就職をすべきかで悩むこともあるでしょう。もちろん就職活動自体を楽しめる方がいるのも事実ですし、本連載でも就職活動自体が大きな成長のチャンスであると伝えてきました。

 ただ、これから気温もますます高くなります。慣れないリクルートスーツで炎天下の中、企業を回り続けるのは体への過度な負担に繋がります。楽しんで就職活動を行っていても、どこかでストレスの原因となる要素が入り込んでくる可能性は大いにあるのです。

 そこで今回は、いかに就職活動中のストレスを発散していくかについて、ご紹介していきたいと思います。

歌う、汗を流す、書くだけでOK!?
一人でもできるストレス解消法

 ストレスをまったく溜めないというのは、非常に難しいことです。何か行動を起こしてストレスを感じることもあれば、逆に何もしないのにストレスを感じることもあります。

 例えば就職活動であれば、不採用に落ち込み、ストレスとなる場合もあれば、周りの友人などの就職活動の状況を聞くだけで焦りや不安を抱き、ストレスになることもあります。

 これはあくまで私の経験上ですが、ストレスを感じたときは大声を出したり歌ったり、発汗するなど体からストレスを「出すこと」が重要だと思っています。

例えば、「歌って出す」という行為で考えるのならば、カラオケなどが有効です。最近は一人用のカラオケボックスができていますし、「叫んで出す」ということであれば、人気のない海で叫ぶのもいいですし、家で枕に顔を押し当てて叫んでもいいのです。

 就職活動中に遭遇した辛いこと、悲しいこと、理不尽なことなどを一度口に出してみると、意外と楽になります。漠然とした不安も何が問題なのかが明確になると、打つ手も見えてくるかもしれません。

 また同様に「汗で出す」のも有効だと言われています。最近はスポーツジムも随分費用面から見ても通いやすくなっていますし、社会人でもフットサルを始めとしたチームに所属したり、会社内のスポーツサークルに参加したりする人もいます。

 就職活動中であれば、なおさらリフレッシュが重要になってきます。最近は、ラウンドワンが運営する『スポッチャ』のようなスポーツをメインとするアミューズメントもできています。悩んでいる間に何か一つでも行動を起こす、この繰り返しが就職活動中に成長をする秘訣です。

 同じように、「書いて出す」のも非常に有効です。日記でも構いませんし、ノートにメモ程度でもいいのです。書くことで気持ちの整理にもなりますし、自分の状況を客観視できるようにもなります。さらに、書いて残すことの素晴らしい点は、出来事や思い出の良し悪しにかかわらず、書いたことが将来の財産になっていくことです。

 それらの財産は、きっかけがストレスだったとしても、最終的には素敵な思い出に変わります。ただし、SNS等オンラインへの書き込み内容にはくれぐれも注意してください。思わぬトラブルにつながりかねません(第6回参照)。

 ちなみに、私が就職カウンセリングを行う際も、相談者に気持ちを紙に書いてもらうことがあります。相談者が混乱していて口に出して話せない場合のみの対応ですが、殴り書きでも言葉として外に出すことで気持ちが落ち着く方が多いようです。

 ある女子学生は、A4用紙2枚にびっしりと気持ちを書き込み、「気持ちが晴れました」と笑顔で帰っていきました。

 例え、就職活動中に応募企業から不採用通知ばかりが届いていた場合でも、その気持ちをまずは自分から出してみてはいかがでしょう。

「なんでまた不採用なんだ」

 こんな一言でも、自分の内側で悶々と抱えているよりはマシです。「次はどうするか」「内定をもらうために行うべきことはないか」など、未来に焦点を当てた思考に繋がりやすいからです。

 他にも「泣いて出す」「出費として出す」など、工夫次第でどんな方法も有り得ますが、大切なのは自分自身に合った方法を見つけ出すことです。

ストレスが溜まると視野が狭くなる!
仲間と話すことがカンフル剤に

 さらに効果的なストレス解消を例に挙げてみると、

・就職活動関連の企画に参加してみる
・気の置けない仲間との食事を楽しむ

 などがあります。

 つまり「誰か」と時間を一緒に過ごすということです。就活疲れやストレスが溜まってくると、視野や考え方がどうしても狭くなりがちです。他者からの言葉は、それ自体がすでに自分の枠を超えたところから来るものなので、視野と考え方が狭くなった自分へのカンフル剤になります。

 本当に気の置けない仲間と気楽にお酒を飲みに行ったり、お茶を飲みに行ったりするだけでいいのです。日ごろから自分が安心して話せる人間関係を作っておきましょう。

 また、就職活動でもっとも恐いことは孤独になってしまうことです。就職活動関連の企画に参加したり、自主勉強会などに参加して仲間を作っておくことも非常に重要な就職活動です。自分は一人ではないという感覚を常に持っておきましょう。

 変り種のストレス解消法なら、酸素カプセルやアイソレーションタンクといったものがあります。実は、私自身も利用しています。

「酸素カプセル」は、高気圧の酸素濃度が保たれた横長のカプセルの中で30分~1時間ほど横になるもので、体がリラックスして顔色も良くなります。カプセルの中では読書をしたり、音楽を聴いたりすることもできますし、最近はボディソニックといった振動機能が付いているものもあるので安らぎます。主に整体院に設置されていることが多いですが、店舗によっては学割を実施している店もあります。

一方「アイソレーションタンク」は、死海よりも濃い塩分濃度の水が溜まっているカプセルの中に入るというものです。日本ではまだ数ヵ所にしかないそうです。カプセル内は完全に光が入らず、音も聞こえてこない暗闇の状態となります。視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚が切り離され、塩分濃度の濃い水面の上で体は完全に浮かびます。無重力状態という感覚を味わいながらリラックスすることができます。人によっては、シータ波(※)と呼ばれる脳波になるケースもあるそうです。

 ただし、いずれも試す際にはご自身のご判断で行ってください。

 もっと変り種でいうと、「お墓参り」をすることで心が安らぐという方もいらっしゃいます。このように、普段から自分で気軽に行える解消法があると便利ですね。

 いずれにしても、社会という世界へ旅立つ前に、自分を守る為に対処法を用意しておくのは大切なことです。だからといって、無理にストレス発散法を探す必要はありません。これまで生きてきた中で多かれ少なかれ、何かでストレスを発散していることは確かですし、ストレス発散法がないことで焦ってしまっては本末転倒です。そもそもストレスを感じるのはすべて悪いわけではなく、成長の糧になるという良い面も存在します。

 ストレスを避けるのではなく、ストレスを程度に出していく。これからの社会人になるまでの通過儀礼として、ストレスと上手く向き合ってみてください。不安でも一歩ずつ確実に前に進むことのできる就職活動を応援しています。

(キャリアプロデューサー 櫻井樹吏)