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就活に早く取り組むことは悪なのか 「成長する活動」と捉える視点も必要

2013年10月21日
タイトルライン
年々、就職活動スタートの時期が後ろ倒しになってきている昨今の就職活動戦
線。2011年には13年卒の学生の採用活動解禁時期を「大学3年10月」か
ら「大学3年12月」に、そして、2015年卒からは、「4年生の4月」へ
と、企業の採用活動時期が後ろ倒しされることになりそうだ。

 就職活動の早期化で学生の本分である学業がおろそかにならないように、就職
活動の時期を後ろ倒しにするのが主な目的で、早く就職活動に取り組むことがま
るで悪のように言われているが、本当にそうなのだろうか? 内定塾の塾生の例
をみながらその是非を検討していきたいと思う。

 【塾生A】法政大学の会計大学院に通う就職留年生。専門的に学んできた会計
の知識を生かして、企業で働きたいと考えて就活に取り組んできたが、結果が出
ず、就職留年を決め、内定塾に入塾した。そもそも財務や経理を専門職として採
用している企業は多くなく、採用枠は数人程度。その厳しい状況を把握してか
ら、2年目のチャレンジをした。想定していた通り、受けても負けが積み重なる
厳しい就活だったが、何とかメーカーから志望する職種で内定を獲得。前年から
通して数えると、204社目での内定だった。2年目の挑戦をスタートしたばか
りの時は内向的で人と関わることをおっくうに感じるタイプの人間だったが、就
職活動を通じて、人と積極的に関わり、自分に意見を伝えたり、相手の意見を
しっかり聞いたりすることができるようになってきた。

 【塾生B】早稲田大学に通う就活生。今まで受験勉強以外に特に力を入れて取
り組んだことはなく、サークルやゼミには所属していない学生。そのため、集団
の中での自分の役割や、自分の強み弱みを自覚できていなかった。就職活動で
は、今まで経験が乏しかった集団での取り組みを経験すべく、ワーク中心のイン
ターンシップに複数参加。その経験から集団の中での個性を把握していった。ま
た、職業体験を通じて、興味ある仕事や職種について理解していき、志望業界も
固まっていった。この結果、最終的に志望業界となったインフラ・鉄道業界から
内定を獲得した。

 就職活動時期を後ろ倒しすることに関しては、世間でも賛成、反対さまざまな
意見があるようだ。個人的には、就職活動の早期化は全体に悪と捉えられている
ように感じている。ただ、内定塾の学生を見ていると就職活動を終えて、「就職
活動を通じて成長したな」と感じる学生が多いという事実もある。紹介した2つ
の事例もそうだが、こういった成長はある程度の期間を経なければ形に表れては
こない。

 私が担当した学生では、最初に私が模擬面接をした際には、自信がなく頼りな
さそうな印象しかなかったのに、就職活動を乗り越えた今では後輩のために自ら
セミナーを企画するまでに成長している。「社会に出て何がやりたいの?」と質
問しても「いや。普通にサラリーマンができればいいです」と言っていた学生
が、「システムエンジニアになって世の中に自分のサービスを出したい」と堂々
と答えるほどの成長を見せる。

 ゆとり世代といわれ、何かと自主性のない学生が多い中で、就職活動を通じ
て、これだけ成長した学生がいるのであれば、就職活動そのものに対する考え方
も変える必要があるかもしれない。就職活動を「就職するための活動」ではな
く、「就職に向けて成長する活動」と捉える視点も必要なのではないだろうか。

(10月17日Yahoo!ニュース引用)